Letters from 2LDK 2006.9〜2009.1
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2007年05月08日

余白の感覚。

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MAの合間に、脚本家兼プロデューサーの後藤さんに
「音楽をつける時、どこが難しかったですか?」
と聞かれた。うーん、と考えたけど、その時はうまく思いつかず
当たり障りのない答えをした。



あとからのんびり考えていくと
音を付けるシーンを決める、ということよりも、
音を使わないシーンを決める、ということが
とても難しい判断だったように思った。



そこまで綿密に考えて音を付けていっても、
本当に伝えたい瞬間に、音を消す。
それがもしかしたら、最大の音楽なのかもしれない、と思った。



そんな際立ったシーンもあり、階段を2段飛ばしで駆け上がるように
気持ちが昂揚していく場面では、それをサポートするように音を飛ばす。



引いたり押したり。



どんなときでも回りを見回して、その空気を最大限に
いかしていけるような感覚を磨いていたいと思う。
それはいつも余裕を残していなきゃ出来ない。
そんな人間でありたいし、プロでありたい。
仕事でも、生活でもね。



余裕。余白の饒舌さと。
posted by 榊いずみ at 00:00 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする