いい天気につき、2駅分歩く。
てくてくてくてく。歩くと気持ちいい。
今住んでいる町が好きだ。
駅まで20分。うちから駅まで、おそろしく細い路地を選んで歩く。
駅まで遠いけど、ぜんぜんそんな感じがしない。
おなじみの散歩猫とあったり、丹精したお庭の変化に気づいたり。
とてもいい町です。
竹林が脇にある暗い道があったりして。
女ひとりで歩くにはちょっと心細いけれど、なにやら情緒がある。
風水的には「家の中は明るい方がいい」というけれど、
昔の日本家屋って、どこをとっても暗かった。
暗いからこそ、月が美しかったり、障子に映る草木の造形にみとれたり。
暗いもののほうが、心が落ち着くのかもしれない。
明るすぎるものには、なにやら不自然な感じがする。