曲作り中につき、ほとんど家から出ない。たまにうわーっと気分転換したくなるので散歩。隣の空き地に
かわいい白い花が咲いていたので、ちょっと失敬する。ぶちりと茎を千切るようにして折ると、むせ返るような濃い緑の匂いが指先につく。そのへんで勝手に咲いている花と、花屋さんで冷房保存されている花の匂いは、質が違う。濃いのと、薄いの。人だって、本当はいろんな濃い匂いがするはずなのに、自分の匂いを恥じる。いきものの匂いって、どこか奥のほうに、特別な感情を呼び覚ます媚薬が隠されている気がする。それを隠し出してから、みんなあっさりしはじめたんじゃないかな。だったら一ヶ月ぐらい、お風呂に入らなければどうなるだろう?って実験する勇気が欲しい。ないなぁ。